docomo新プランahamoの戦略と他メーカーの今後を考察と解説!!

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docomoから出た新プラン今までの料金プランを壊してしまうような金額のプランで登場してきました。

ドコモの新プランってどうなの?

このdocomoの戦略と、それに対する他メーカーの今後について考察と解説をしていきます。

今までのdocomoの状況

  • 年々シェアを減らしてきた
  • 営業利益もダウンしてきた
  • 後手後手の戦略
  • NTTの完全子会社になった

docomoが変わったのは、このNTTの完全子会社化したことが一番の原因であろう。

今までは上場企業として他キャリアと合わせた金額設定のプランを行ってきたが、上場企業ではなくなったので自由な動きが出来るようになった。

格安simにシェアを奪われていたことに対して動いていた楽天モバイルの一年無料にぶつけるような新プラン(ahamo)により他キャリアと格安スマホの市場を完全に壊しに動いている!!

これにより、後手後手の対策から先手で動き一気にシェアを取り返しに動いている

新プランahomoってなに!?

・新プラン ahamo

  1. 料金:2,980円
  2. データ容量:20GB (制限後の通信速度は1Mbps)
  3. 通話:5分以内の通話無料
  4. ドコモ回線の4G・5G対応
  5. キャリアメール:使用できない
  6. 利用方法:ネット受付のみ

オプションで1GB:500円 カケホーダイ:1,000円 でつけることができます。

通信速度が安定しない格安Simに負けない金額!!

・今までのプラン 5Gギガホ

  1. 料金:7,650円
  2. データ容量:100GB
  3. 通話:家族間通話無料
  4. ドコモ回線の4G・5G対応
  5. キャリアメール:使用できる
  6. 利用方法:店舗・ネット可

オプションで カケホーダイ1,700円 通話時間5分間無料 700円

・両プランを比較すると

ahamoギガホ
料金月額2,980円月額7650円+オプション700円
5分間通話料無料・通信容量20GBのahamoのプランに合わせた場合

金額面で考えると断然ahamoが格安だという事がわかる。

20GBもあればずっと動画を見ている人でなければ問題はありません!!通信制限がかかっても1Mbpsの速度が出るので携帯の通常使用に関して問題ありません。

キャリアメールは使えませんが、GmailやYahooメールなどの使用すればこの問題もクリアできるのでこのプランのデメリットはほとんどありません。

新プランahamoはドコモにとって諸刃の剣!?

ここまで紹介したところ、ahamoは良いプランやん!!乗り換えるわと感じたかもしれません。

消費者目線で考えればよいプランですし、簡単に考える他者からのシェアも奪えるからドコモ安泰やん!!と思うかもしれませんが少し違います。

経営戦略で考えるとahamoを進めるのは危険

  • 他社からのシェアは奪える可能性が高い
  • ドコモ利用者もahamoにプラン変更する人が多くなる
  • シェアが増えても売り上げが取れなくなる
  • 店舗の数がそれほど必要なくなる

シェアは確かに取れるかもしれませんが、料金を安くするという事は売上を減らすことになります。

売上が減るという事は、設備投資を行えなくなります。特に5Gなど進めていくためには、保守費用や通信塔を建てたりなど沢山の費用が必要になります。

しかし、売上が少ないと設備投資ができなくなり会社の運営としても今後厳しくなる可能性が高くなります。また、他者が似た料金プランで対抗してシェアが分散した場合、採算が取れなくリスクが高くなります。

また、店舗契約ではなくネット受付になるので、店舗の必要性が少なくなり人件費の削減やネット回線の営業マンの雇用の人数も減らしにいくのではないかと思います。(人件費が一番簡単に減らしやすく利益を上げることができる為。)

他キャリアがマネをして同じように低金額プランが乱立すると、docomoが採算が合うだけのシェアが取れなくなるリスクが高くなるのでシェアを奪えなければ事業継続が難しくなるか、設備投資が不十分になりサービス低下に繋がってしまう危険があります。

今後他キャリアはどうなるの?

ahomoの登場で携帯料金の革命が起こりました。

docomoにシェアが奪われるのか?他キャリアの影響はどうなるのかについて説明いたします。

・楽天モバイル

  • 1年間無料
  • 楽天自社エリアでは通信容量無制限・それ以外では5GB
  • 通信制限後は1Mbps
  • 通話料無料

楽天はこの1年間無料という事で、他キャリアからシェアを奪おうとする赤字覚悟での取り組みを行い大手キャリアと差別化を図っていた。

最初の1年間は無料なので赤字を出してしまうが、差別化ができているので経営戦略としては良い方法であった。

しかし、ahamoの存在によりこの戦略が裏目に出てしまった。

楽天モバイルでは、大手キャリアの回線を借りているので、通信速度が遅い問題がある。

これに対して、ahamoは大手キャリアの回線なので楽天モバイルは劣ってしまうプランであった。

楽天モバイルユーザーはマネーリテラシーが高い層が多く、キャリアの愛着ではなくメリットで選ぶ人が多い為、ahamoに人が流れていく事が予測されます。

楽天モバイルは業界では劣勢になる可能性が高く撤退するのではないのか?と予想します。楽天自体が赤字を出しても継続するメリットがあまりないようにみえるので…

・格安Sim

大手キャリアと上手く住み分けして、最小限のサービスのみで料金が安い格安Simがあります。

有名なモノとして、YmobileやUQモバイルがあります。これらも楽天モバイルと同じように大手キャリアの回線を借りているので通信速度が遅くなる時間帯もあるというデメリットがあります。

ahamoの登場により、料金は変わらず通信速度が安定するという点を踏まえても格安Simにするメリットが無いので今後は撤退していく可能性が高いです。

・大手キャリア(au・ソフトバンク)

何も対応しなければ、シェアが奪われていくのが目に見えているので、今後大手キヤリアもどこに追従し価格を下げたプランで合わせてくるのではないか?

これによってキャリアの価格破壊と価格競争が激化していくであろう・

これから起こる問題…

ahamoの登場で今後起こり得る問題を紹介いたします。

  • 利益減少による労働者の削減
  • 利益減少による設備投資への資金が不足する
  • 5Gや6Gへの基地局に対して設備投資がしにくくなる
  • サービスが低下する可能性がある
  • 5Gが全国で対応できるかも疑問…

DOCOMOまとめ

今まで後手後手と出遅れていたドコモが、初めての先手での行動を起こした!!

そのプランは、他者を圧倒するほどの低価格のサービスだった。

その当時、先行で投資を行いシェアを奪おうとしていた楽天はこのプランにより致命的なダメージを受ける。また、格安Simメーカーの優位性を奪いドコモが優位な状況になった。

格安Simは立場的に弱くなってしまった。

この戦略は諸刃の剣であり、これからの携帯料金の価格破壊と競争を激化させてしまう可能性があり。労働者の削減や、サービスの低下につながってしまう危険性がある。